2020年夏のある日、
韓国の方から突然日本語でメールが届きました。
(excite 翻訳を使ったらしいです)
ライブドアブログに載せた私の詩を読んでくださったそうです。
『日韓合作の詩集を企画しているので、よければ寄稿して欲しい』という
韓国の障害者団体からのオファーでした。
当然、不審なメールではないかと思いました。
そこでちょうど韓国にいる友人にLINEメッセージで相談をしました。
どんな団体?あやしい新興宗教ではないか?韓国での評判はどうか?. . .
友人からは「大丈夫だと思う」、との返事。
ちょっと安心した私は、詩5篇を寄稿しました。
そして11月下旬に、詩集『私たちが海を渡って出会ったのは』 が届きました。
今回は私が寄稿した中から『意固地』をご紹介します。
「意固地」
車椅子を使い始めた頃
お店の前で考えてたよ
このお店にどうやって入ろうか
入りたいけど難しいなぁ
お店のドアは木で出来ている
ドアの前まで少し距離がある
ひとりではキツイ段差がある
誰か助けに来てくれないかな
人通りの少ない路地裏喫茶店
助けを待っているうちに
意固地になっていくボク
誰も助けてくれないんだ
どんどん心を閉ざすボク
そのうち悲劇のヒーロー
演じることがつまらなくなった
道ゆく人に声をかけた
時にはお店に電話した
お店のドアが開いたよ
ボクの心も開いたよ
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